= 仮想化ソリューションの比較(デスクトップ仮想化) = 以下では、ほぼ導入時のみの使用感のみの比較であり、細かいところは見ていない。 ホストOSはWindows Vista、ゲストOSはCentOS4.8のみである。評価は2010/1末に行った。 下に書いた不具合はバージョンアップにより解消される可能性がある。 == VirtualBox 3.1.2 == 軽快に動作し、スナップショットがいくつでもとれる点は便利だが、以下の点が解決できず利用は諦めた。 キーボードの扱いに難がある。これはおそらく日本語環境(ホストあるいはゲスト)にて発生するバグと思われるが、以下のような現象が起こる。 * 意図しないキーリピートが発生する(X環境)。<
> キーを押しつづけるのではなく、逆にタイピングを早く行うと、いくつかの文字が数個繰り返して入力されてしまう。ほぼ規則性はない。ネットの情報によって「xset r rate」を行うことにより解消することがわかった。 * シフトキーが押下された状態のままになる。<
> キャプスロックやシフトキーを押していないにも関わらず、入力文字が大文字になったり、記号がシフト状態で入力される([が{として入力される)。これも必ず発現するものではないが、どのようなタイミングで現れるのか、あるいは解消方法等は不明。 == VMware Server 2.0.2 == コントロール画面がウェブインターフェースになっており、以前のバージョンに比較すると非常に使いづらく、その動きも非常に遅い。 ゲストOS用画面はブラウザとは別途ウインドウが開くが、なぜかゲストの画面更新にホスト側の画面更新が追いついていない。結果、ゲスト側の画面をスクロールしても、その内容を見ることができず、ゲストOSのインストールは諦めた。 == VMware Player 3.0.0 == 以前のVMWare PlayerではゲストOSのインストールを行うことはできず、「ゲストOSのイメージ」をどこからか持ってきてそれを使うしかなかったのだが(実は裏技でインストールする方法は存在した)、3.0からはゲストOSのインストールが可能になっている。 また、インストール中には「ディスクの変更」ボタンが現れ、インストールディスクを交換するのが簡単になっている。 また、以前のバージョンからそうであったが、VMWare Toolsをゲスト側にインストールすれば、「ホスト上のゲストOSのウインドウ」のリサイズにゲストOSの解像度が追随してくれるのも便利である。これは現在のVirtualBoxではできないようだ。 現状では最も便利で最も手軽な仮想化ソリューションと思われる。 最大の難所はVMware Playerを入手するために英語のアンケートに答えなくてはいけないこと(笑)。 == その他 == そのほかOracle VMやXEN関係等があるかと思うが試していない。今のところVMware Player 3.0で満足している。