Locked History Actions

Linux/Salvage

データのサルベージ

別マシンでのディスクの読み込み

ハードウェア障害等により、まともにLinuxマシンが起動しない場合、ディスクを取り外して他のLinuxマシン等で読み出す必要がある。 が、単純なext3パーティションでなく、ボリューム管理を使用している場合にはそのままマウントすることができない。

理由としては、一つのlinuxボックス内でボリューム名はユニークでなければならないため。 ところが、何も考えずにCentOSインストーラが行うままにインストールをした場合、どのマシンのルートファイルシステムはどのマシンもVolGroup00になってしまう(さすがにCentOS6ではこの点は改良されている。マシン名をfooとした場合、vg_fooというボリューム名がデフォルトで使用される。) そして、このボリューム名称を変更すればよいのだが、しかし既にVolGroup00を使っているマシン上では行うことができない。以下のいずれかを行う必要がある。

  • VolGroup00を使用していないlinuxボックスで読み出す。

  • 読み出し対象のディスクのボリュームラベルを変更し、VolGroup00使用中のLinuxボックスで読み出す。

後者を選択する場合、当然VolGroup00を使用中のlinuxボックスではこの作業を行うことができない。結局はVolGroup00を使用していないLinuxが必要になる(Windowsでこれを行うツールは無いようだ)。これを簡単に行うには、LiveCDを使うのが最も簡単である(linux rescueではボリューム名変更ツールが使用できない)。

Fedora Live CD

CentOSの以前のバージョンにはLiveCDのイメージがあったようだが、現在のCentOS5系列の最新5.7では用意されていない。 今回は、FedoraのLiveCDを使う方法をとった。

ここからisoイメージを取得して、CDROMから起動すればよいが、USBメモリから起動する方法もある。

Live USB CREATOR

これを使用すれば、非常に簡単にUSBメモリを起動ディスクにすることができる。ただし、以下のような制約もあるようだ。

  • すべてのUSBメモリが起動ディスクにできるわけではない。
  • すべてのマシンがUSBメモリからの起動をサポートしているわけではない。
  • 当然ながらマシンのBIOS設定でUSBメモリからのブートを許可する必要がある(あるマシンではRemovableの表示、別のマシンではUSB-HDDの表示などとまちまち)。

今回うまく動作したのは以下のもの。

  • USBメモリ:ELECOM MF-AWU204GBU
  • マシン:DELL DIMENSION 3100C

ちなみに、DELL INSPIRON 545Sではどうしても起動できなかった。

  • Live USB Creatorの使用は非常に簡単。以下をダウンロードして起動し、別途ダウンロードしたFedora Live CDのisoイメージを指定し、USBメモリに書きこめばよい。

※Persistent Storage指定の意味がよくわからないのだが、このUSBメモリ(4G)の場合2G程度を指定したのではうまくいかず、ゲージを右一杯にした場合にはうまくいった。

ボリュームラベルの変更

Fedoraが起動したら、あとは対象ディスクをマシンに接続し(今回は、IDE/USB変換器を用いた)、ボリュームラベルを変更する。

※もしボリュームラベルを変更したあとに、このディスクを「起動ディスク」として用いる予定があるならば、/boot(こちらは単なるext3)の設定も変更しておかなければならない。bootにはルートパーティションはVolGroup00と記述されているので、この記述を変更しなければならない。