Ivy
IvyはAntのサブプロジェクトであり、よくMavenと比較される。開発プロジェクト全体の構造やライフサイクルまでも規定しようとするMavenとは異なり、Ivyは依存関係の解決のみに絞っているようで、残りはAntでやれということである。
いっけんMavenの方が、(すべてを面倒みてくれるので)よさそうに思えるのだが、実はMavenでは「あらかじめ用意されているストーリー」から外れたことをしようとすると大変な努力を強いられる(ようだ)。それよりも、依存関係の解決のみをIvyに頼り、あとは従来通りAntで記述する方が面倒がなくてよい場合もあると思われる。
このIvyもまた、日本語の資料が極端に少ない。あってもハイレベルなユーザであるので、初心者には何のことやら訳がわからない。以下では特に、Eclipseで使うことに的を絞っている。つまり、EclipseのプラグインであるIvyDEを使って依存ライブラリを記述しその解決を行い、Antのビルドファイルにてそれらのライブラリを利用できるようにする。
また、Ivyでは特にMavenのpom.xmlファイルに記述された依存関係を扱うこともできるので、m2eclipseを利用すれば簡単に所望のライブラリの検索を行って、それをAntビルドファイルで利用することが可能である。
マニュアル(翻訳)