Simple Build Tool(SBT)
何をするものか
MavenやIvy+Antのような位置づけのものらしい。依存解決からビルド・配布物の作成までをやってくれるらしい。 Ivyと同じく依存解決はMavenのリポジトリを使うらしい(試しながらの記述なのですべて「らしい」)。
しかも、Scalaで記述されたScala専用のビルドツールらしい。
さらにここが特徴的なのだが、複数のプロジェクトで「何かを共有する」ことはしないらしい。 SBTの配布物は、複数のプロジェクトの共有ライブラリとしてどこかに置いておくことはせず、各プロジェクトのディレクトリのそれぞれにコピーを置いておき、 しかもそれぞれにScalaの処理系やらプロジェクトに必要な依存ライブラリをダウンロードしてしまうらしい。
複数のプロジェクトで唯一共有されるものと言えば、Javaの処理系のみらしい。
これはこれで理にかなった方法ではある。複数のプロジェクトで共有されるものの整合性を管理するのに苦労するより、プロジェクト専用のものを管理すればよいのだから。ディスクは十分安いので無理に共有することもなかろう。
ちょっと使ってみる
- 少なくともJREは必要なのでインストールする(されてない人などいないと思うけど)。
http://code.google.com/p/simple-build-tool/からjarファイルをダウンロード。2011/5時点ではsbt-launch-0.7.5.jar。
- 適当な空のディレクトリを作成して、先のjarを入れる。
- DOS窓あるいはシェルでそのディレクトリに移動し、「java -jar sbt-launch-0.7.5.jar」を実行する。
プロジェクト名と組織名を適当に入力。最後に「>」プロンプトが出たらexitを入力してぬける。