Simple Build Tool(SBT)
何をするものか
MavenやIvy+Antのような位置づけのもの。依存解決からビルド・配布物の作成までをやってくれる。 内部ではIvyが使用されており、ローカルキャッシュもIvyと共用される。
メリット
すべてをScalaで記述できること、これが最も大きい。 おかしなxmlとそれを拡張するためのJavaコードという組み合わせは不要で、antに例えればbuild.xmlとタスクを統一的にScalaで記述できる。
デメリット
情報が少ない。マニュアル(英語)は、かなりの分量が用意されており、比較的親切な方なのだが、それだけでは全く使いものにはならない。 キー(antでいえばタスク?)それぞれのマニュアルが無いため、使い方を知るには相当苦労する。 しかも、作者はソースコードに全くコメントをつけていないため、scaladocを見たところであまり参考にはならない。
キーを組み合わせて新しいことをやろうとしたり、新たなタスクやプラグイン(タスクの一種)を作成するには多大な努力が必要になる(と思われる)。
※sbtは0.7と0.10以降とで非常に大きな変更がある。 書籍や様々なウェブサイトで0.7の機能が紹介されているが、現在(2011/10)のsbtとは大きく異なる。
参考サイト
ドキュメント翻訳
Getting Started
Detailed Topics
- Artifacts what to publish
- Best Practices
- Command Line Reference
- Compiler Plugins
- Console Project
- Cross Build
- Forking
- Inspecting Settings
- Java Sources
- Library Management
- Local Scala
- Mapping Files
- Migrating to 0.10+
- Parsing Input
- Paths
- Process
- Publishing
- Resolvers
- Running Project Code
- Scripts
- Setup Notes
- Testing
- Triggered Execution
- Update Report
インストール
0.10以降は、従来のgooglecodeからgihubにウェブサイトが変更されている。https://github.com/harrah/xsbt/wiki/Setup
ダウンロードは、http://typesafe.artifactoryonline.com/typesafe/ivy-releases/org.scala-tools.sbt/sbt-launch/の中の最新のものにすればよい。
ダウンロードしたjarファイルは$SCALA_HOME/libやプロジェクトのlibディレクトリ、あるいはその他クラスパスの通ったところには置いてはいけないという。
次にDOS窓でsbtコマンドが使えるように、sbt.batを作成し、これをPATHの通ったところにおくか、PATHを通す。
java -Xmx512M -jar "(sbt-launch.jarをおいたパス)\sbt-launch.jar" %*
初回にsbtコマンドを実行すると、scala環境を勝手にダウンロードしてくるので、終了するまで待つ必要がある。
チュートリアル
IDE用プラグイン
sbt/IntelliJ(sbt0.7に基づいている)